概要
弊社の温湿度センサケーブルおよびロガーは、これまで、自動車内のエアコンの効果検証やクリーンルームの空調システムの点検など、設備の性能自体を研究開発、検証する目的で導入していただくことが多くございました。
昨今では、上記に加え、換気による温湿度の変化を捉えたい、省エネ効果検証を目的としたい、といったニーズが増えてまいりました。
これは、感染症対策や環境問題が重要視され、今後も世界が直面する課題であることから、多くの企業が取り組んでいるためと言えます。
シスコム製品でどういった測定ができるか、実績も含めてご紹介いたします。
自動車内
車内のエアコン吹き出し口からの温風・冷風で、いかに効率よく、車内全体を均一にすることが出来るかどうかの検証に導入されています。
また、それぞれの座席ごとの温湿度分布を測定することで、乗車する人の快適さを追求することにも役立ちます。
室内
人々にとってより良い住環境を保つために必要な空調設備は、あらゆる場面で使われています。
効果測定はもちろん、設備のメンテナンスの項目としても、温湿度測定が活用されています。
省エネ効果が向上すれば、コストの削減にも繋がるため、今後もさらに重要とされる観点です。
製品構成
SCM-TH8
このような効果検証には、分布測定が基本になってきますので、多点ロガーが好評です。
SCM-TH8は、1台で、最大8本の温湿度センサケーブルを接続できるロガーです。
PCと有線計測であれば、リアルタイムモニタリングも可能です。
1chにつき16,000ポイントのデータ保存ができ、外部電源を用いれば、スタンドアローンでの計測も可能になるため、車内へ持ち込みやすく、設置も容易です。
サポートしているセンサは、Sensirion社製SHT45と、IST社製HYT939です。
接続する温湿度センサケーブルは、長さが1/2/3/5/10mとあり、測定環境に応じて自由にお選びいただけます。
SCM-DA2
アナログ変換モジュールも多く導入されています。
弊社の温湿度センサは、静電容量式のデジタル温湿度センサですので、そのデータをアナログに変換して収集されているユーザー様が多いです。
こういった検証測定の際は、温湿度以外にも計測項目が多数あるため、すべてアナログに変換して一括収集されています。
1chタイプのSCM-DA2と、4chタイプのSCM-DAWがございます。