加速度

測定事例

ドローン搭載での計測_ジャイロ加速度ロガー編

ドローンの歴史

ドローンは最初に誕生したのは、実は、1935年のイギリスでのことです。
世界初の無人飛行が成功し、1940年代には、アメリカでも開発に成功した歴史があります。
日本では、1980年代に、ヤマハ発動機が産業用ヘリを開発し、農薬散布などの目的でも用いられるようになりました。
産業用がメインであったドローンですが、2010年にフランスのParrot社が開発したカメラを搭載したドローンを発売し、これが人々により身近なものとして知られるきっかけになったと言われています。
現在は、カメラ機能やバッテリーの向上も含め、小型の計測機器であれば容易に搭載できるサイズのドローンも増えています。

計測機器とドローン

弊社でも近年、大型ドローンに搭載したいというアプリケーション事例をよくお伺いします。
大型ドローンとは、機体重量1kg以上であり、産業目的として生産されているドローンのことで、主な用途は、農薬散布、空撮、物流配送、災害救助、設備点検、エンターテインメントなどです。
実際に搭載して計測されているのは、温湿度センサ・ロガーが一番多く、次いでジャイロ加速度センサ・ロガーになります。
今回は、ジャイロ加速度ロガー[x-IMU3]がどのような用途で用いられているか、今後、さらに期待できる活用法がどういった場面かをご紹介したいと思います。

事例1:効率の良い飛行コースの決定

大型ドローンは、性能を求めると、本体自体も高額にもなりますし、使用するランニングコストも小型に比べると高いと言われています。
そこで、大型ドローンを効率よく使うためには、操縦技術の取得はもちろん、最短ルートを確定することが重要になります。これは、どんな用途にも求められる活用方法です。
そのために、ジャイロ加速度ロガーを乗せて、飛行の様子を座標として記し、ルートを確立させます。
弊社のx-IMU3は、無線であるため、実際にドローンを飛行させながらデータ取得することもできるのが大きなメリットの一つです。

事例2:侵入できないエリアでの現状調査

工場の煙突内部や、高層ビルの外壁、排水管内部といった、人が簡単には入れない区域や場所があります。
しかし、設備に損傷がないかどうか、老朽化が進んでいないかどうかの調査はしなくてはならず、思うように出来ていないことが多いようです。そんな時に、ドローンに計測機器を載せて、複数の測定項目で調査を行えば、効率よくデータ収集できます。
市販のドローンにも、簡易的なセンサが載っていることもあるようですが、より正確なデータを集めるために、x-IMU3が選ばれています。

ジャイロ加速度ロガー_x-IMU3

これまでご紹介してきた製品は、無線ジャイロ加速度慣性ユニットです。
オープンWi-Fiでの無線通信が可能であるため、必要なタイミングで、測定の開始/停止が出来ます。
モニタリング時は、3Dビューもあるため、視覚的に動きを確認することができ、それを見ながら、測定パラメータを決めることも可能です。
加速度センサは、低G(±24g)と高G(±200g)の2系統が入っているので、微振動から大きな振動まで逃しません。
詳しくは製品ページを御覧下さい。