製品概要
VibroMapはESPI(エレクトロニクス・スペックル干渉測定法)を利用した、全く新しい振動・変位解析装置。 従来の感光板式ホログラフィー計測は、光学系の不安定性及び写真現像に時間がかかるという実用上の大きな問題がありました。VibroMapはTVカメラを用いて、振動・変位測定を行うので振動モード及び変位モードがモニター上で容易に確認できます。 測定結果の画像データがリアルタイムで表示され、振動周波数のスウィープ、静的変形など負荷調整を画面を見ながら行うことができます。非常に短時間で、尚且つ非接触で解析結果が得られる画期的なシステム。研究開発、機械設計及びFEM等の解析結果の確認に最適なシステムとなっています。
製品動画
特長
- リアルタイム測定
- 振動状態のアニメーション表示(0°~2π)
- 測定面全体の測定
- 非接触、高感度測定
- 軽量・ポータブルサイズ
- 暗室は不要
※弊社デモ機によるサンプル評価も実施しています。
測定原理
レーザーヘッド内部に光学系のコンポーネント全てが組み込まれています。レーザー発信器より照射されたレーザーはビームスプリッターで2つのビーム(参照光、物体光)に分けられます。測定対象体に前面照射された後、反射されリターンする物体光が参照光との間で干渉パターン(フリンジパターン)を作り、この干渉画像をCCDカメラで記録します。干渉パターンは測定物上にオーバーラップし、振動振幅、変位量に対する等高線で表示されます。 測定対象体の大きさに応じてイメージレンズを調整(ズーム、ズームアウト)することができます。また画像データはPCでデジタル処理され、グラフィカルな3D、2Dはもちろん、位相をO度から2πまで変更が可能で、連続表示により振動・変位状態をアニメーションで確認することができます。
アプリケーション例
- 自動車(ボディー、エンジン、エンジン部品の振動解析)
- タービン・ブレードの振動解析
- ハードディスクヘッド振動解析
- 音響機器の振動解析
- FEM解析結果との比較
- 材料・電子部品の熱変形
- 非破壊検査
- 応力解析
用途例
タービンブレード
自動車ドア
圧電スピーカー
チールプレート
音響スピーカー
音響スピーカー
測定例:タービンブレード(両面同時測定)
製品仕様
大きさ・寸法 | 1x1cm~2x2m |
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振動振幅範囲 | 40nm~10 μm |
変位振幅範囲 | 10nm~20 μm |
測定周波数範囲 | 30Hz以上~無制限 |
位相変調法使用時 | 30Hz~30KHz(1MHzまでオプション可能) |
測定対象体温度 | -50℃~1500℃ |
レーザーヘッドサイズ | 35x35x12cm(LxWxH) |
レーザー出力 | 標準150mW NdYAGレーザー |
オペレーティングシステム | Windows 10 & Windows 11 |
画像デジタル出力 | TIF, RAW, BMP, その他 |
周辺機器 | PC, 周波数発信機 |
電源 | 220/115VAC, 50/60Hz |