熱電対の特長
熱電対は工業計測において、測温抵抗体と同様、非常に多く使用されているセンサです。
電気抵抗の変化を利用している測温抵抗体センサとは異なり、温度による熱起電力を利用しているのが熱電対センサです。
熱電対には以下のような優れた点があります。
- 種類が多く、-200℃~+1700℃と広範囲の測定が可能。
- 原理がシンプルで、細径の製造が出来る。
- 耐久性が高いものが多く、比較的安価
熱電対は種類も多いので、上記の特性以外にも、種類による違いを考慮して、選定する必要があります。
計測器の測定原理について
熱電対を用いた計測には、一般的に2通りの方法があります。
- ①基準接点を0°Cにして温度を直読する方法
- ②基準接点の気温を測り、温度差ΔTに加算する方法
計測中に、①のように常に0℃に保つことはほぼ不可能です。
そのため、②の基準接点(冷接点)補償を用いた計測器が多く、弊社のSHTDL4-TC4も同様です。
ロガー本体に、Sensirion社製の温度センサを内蔵しており、その値を最後に加算しています。
熱起電力の値は、搭載しているADコンバータでデジタル化して演算しています。
熱電対の関連製品
熱電対を接続できる、弊社製品をご紹介します。