温湿度

測定事例

建材の研究開発_断熱材

概要

現代において、著しい気候の変動が様々な分野に影響を及ぼしているのは、周知のことと思います。
さらには、四季があり、自然災害も多い日本において、住宅の耐久性は、より高い水準が求められるようになりました。人々の安心のために、各メーカーにおかれましては、日々、優れた建材の研究開発に力が注がれています。
建材といっても、木材、石、金属、粘土、ガラス、コンクリートなど、素材別に見ても多くの種類があり、その特性によって、用途や使われる場所が変わってきます。コンクリートの養生管理については既にご紹介済みですので、そちらの記事も併せてご参考下さい。
どの素材においても、温度や湿度のデータが大きく関わってくるため、弊社の温湿度センサがどのように使われているか、使うことが出来るのかをご紹介いたします。

断熱材の研究開発・試験への導入実績

数ある建材の中で、今回は、断熱材の場合にフォーカスしてみたいと思います。
人々の目に入ってくる窓ガラスから、見えない部分の下地材など、幅広い分野になります。
断熱効果が高ければ、エアコンなどの使用も抑えられ、経済的にも環境的にも優しくなるため、重要な要素となっています。

●製品としての性能検査にて

例えば、断熱ガラスですと、室内、ガラス内、屋外にセンサをそれぞれ設置し、温湿度条件を変えて、実際にどうのように変化するかをみることが出来ます。
隙間のような狭小空間には、Sensirion社製SHT45というよう小型サイズのセンサが適しています。屋外のような結露の可能性がある場合は、IST社製のHYT939がお薦めです。
このようにロガーは1台でも、用途や環境に応じてセンサを選択していただければ、異なるセンサでも同時に計測することが出来ます。


●断熱材の研究開発段階にて

こちらも同様ですが、性能を検査するためには、1点だけでなく、多点で計測することが基本となります。
木材であれば、吸湿の様子を確認するのにも湿度データは大事な指標となります。
温湿度条件だけでなく、風を送るなどの実験でもレスポンスの早い、SHT45であれば、変化を見逃しません。
外部電源を取り付けることでロガーもPCから切り離せますので、簡単に計測が出来ます。



製品構成

SCM-TH8

PCと有線計測であれば、リアルタイムモニタリングも可能。
1chにつき16,000ポイントのデータ保存ができ、サポートしているセンサは、Sensirion社製SHT45と、IST社製HYT939。


温湿度センサケーブル各種

精度を求めるお客様には、SHT45。
結露が生じるような高湿度環境で計測したいお客様には、HYT939。
というように、測定用途、設置環境、測定時の優先事項によって、センサはお選び頂けます。
ケーブルの長さも、1~10mとございますので、ユーザー様だけの構成を設定できます。